2016年5月4日水曜日

見学に行くときはどこを見ればいいのでしょうか?②

3つめは、総合内科や救急総合診療科が充実していること
 初期研修の2年間、多くの研修医の先生方はcommon diseaseを学ぶはずです。また、紹介で受診された患者さんを診る機会よりも、「頭が痛い」「熱がある」「お腹が痛い」といった症状を訴えて来られる患者さんに対して、問診、診察をして、鑑別疾患を挙げ、適した検査を行い、診断する。または診断できなくても、危険な病気は除外をして、次回followをすることで病気の自然経過を経験していくと思います。そのチャンスが多いのは、総合内科や救急総合診療科であり、上級医から偏りのないfeedbackをもらえると思います。
 病院(受診)への窓口が一つとなっているのは患者さんにとっても、研修医にとってもとてもいいことだと思います。

4つめは、専門科の見学はあまり意味がない?

 3つめにリンクすることですが、例えば自分が将来進みたい科が消化器内科だとして、見学に行く病院が消化器内科がとても有名で症例数も多いから、見学のときに見てみたい。実習をしてみたいというのは、あまり勧めません。学生のうちに一度見ておくというのはいいかもしれませんが、初期研修のときには、偏りのない知識を身につけるとてもいい期間です。3年目以降になれば、自分が選択した科については、嫌でもたくさんどっぷりと浸かってられます。ですので、それよりも年間を通じて救急総合診療の勉強が出来るとか、内科の研修時間が長いので内科の研修体制が専門に偏らず、多岐にわたって見ることが出来るか。また指導してくれる医師がいるか。そこを確認する方がいいと思います。2年間を通じて一番接点があるのは、おそらく一つ上の先輩と救急総合診療科(年間を通じて救急当直がある場合)や総合内科医師だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿